2023年10月07日

堰堤の芒手を振る旅の果て

NAKANOJO BIENNALE 2023 その5 奥四万湖

今回の最北端の展示会場は奥四万湖(おくしまこ:ダム湖)真下の日向見公園◆先ずダムに上るとはるか眼下に四万温泉郷◆ここが今回二つ目のピーク(767m)です

芒(すすき) : 秋の季語

一人旅 北の果て

撮影地点 https://www.google.com/maps?q=loc:36.6968829,138.7797344


ダムの上は眼が眩む高さ 真下に日向見公園



水位は下がっているものの湖面はエメラルド



そして、展示会場






  


2023年10月06日

竈冷め幾年月や鉦叩

NAKANOJO BIENNALE 2023 その4 やませⅡ

かまどさめいくとしつきやかねたたき

鉦叩(かねたたき) : 秋の季語(秋に灌木や垣根や植込みなどに棲みチンチンと鉦を叩くようにかすかな美しい澄んだ声で鳴くコオロギ科の昆虫、姿はめったに見られないが秋も深まると紛れ込み家の中でも鳴く)

深閑とした厨で竈、煉瓦、羽釜、布巾、箒の話し声が聞こえたような◆そのとき チン チン と鉦叩きの声 ふと人の気配まで ・・・



不思議な晩餐に同席


アーチストのことば
本当はそこにあるはずなのに、見ることができない風景。
本当はそこにいるはずなのに、触ることができない生き物。
本当はそこで聞こえるはずなのに、聞くことのできない言葉。
★ Nobuharu Asano




作品のおかげで そんな風景を見、生き物に触り、言葉を聞くことができました



この日は不思議な世界をトリップしました!








  


2023年10月05日

山頂に満ちる気配や星流る

NAKANOJO BIENNALE 2023 その4 やませ

中之条駅から11キロ余り 坂を上り詰めたところにあるやませ(745m)は今回最初のピークです◆この建物は旧神保家住宅で江戸時代末期に建てられた大規模民家(県の重要文化財)とのこと

星流る 流れ星 流星 : 秋の季語

2階空間の作品

撮影地点 https://www.google.com/maps?q=loc:36.638587,138.8260656

アーチストのことば
人の「存在」や、その「気配」に興味か゛ある。空間に満たされたものを感し゛取り、形を与えてみる。 光を通して感し゛とる形により、「気配」を視覚化している。
★ Yuji Nishijima

1階の作品





この民家の真南に聳える榛名山1449m、その向うは高崎



南東に十二ヶ岳1200m、その向こうに赤城山1828mがかくれています


南西の浅間山2568mは山影で見えません





  


2023年10月04日

天高し読書三到金次郎

NAKANOJO BIENNALE 2023 その3 旧伊参(いさま)小学校

中之条駅から9キロ余り 急坂を上りが伊参エリアの中程に旧伊参小学校があります◆校舎の前によくある二宮金次郎像でも何だか傾いてる??

天高し : 秋の季語

楽しい作品 ジェット二宮金次郎



刈り柴でなくアトムのようにジェットを背負って秋天に飛び立つ金次郎◆これだときっと相模の小田原から上州の中之条までひとっ飛びですね




教室の作品 日々の生活と思い出の衣服を集め積み重ねた作品



一合升がグルグル こんな夢見たような みな空で空へ



霊山(たけやま)の大岩からの霊気を具現化した作品



叫び声が聞えそうな 親都(ちかと)神社の大ケヤキ



以上、伊参エリアのピックアップでした




  


2023年10月03日

色草や標本眠る二百余年

NAKANOJO BIENNALE 2023 その2 博物館ミュゼ

同館では牧野富太郎博士に関する特別展示がありました

色草 八千草 秋草 : 秋の季語


1951年(昭和26)六合赤岩の湯本貞司氏が牧野博士の下に届けたという標本

撮影地点 https://www.google.com/maps?q=loc:36.5959539,138.8364392 










惹かれた イラストレーター鈴木ひでさんの絵てがみ

詳しくは https://www.museum.or.jp/event/91874




  


2023年10月01日

廃校の窓に変わらぬ里の秋

NAKANOJO BIENNALE 2023 その1 旧五反田学校

芸術の秋、群馬県の中之条ビエンナーレを自転車で巡りました◆125組のアーティストが町内44カ所でその地の文化歴史生活人に触れ創作した作品を観賞しました◆町とはいえとにかく広い、山を越え川を上り44カ所75キロを走破、自動車で回る距離◆750m前後のピークが3カ所、更にあの暮坂峠1088m越えというハードなヒルクライムコース◆脚パンパンの二日間でした


撮影地点 https://www.google.com/maps?q=loc:36.6125518,138.8202899

窓のガラス面は少し波打って景色がほのぼのゆがみます






校庭から望む里の景色 取入れが終り静かな棚田



水道の凍結防止は二つ割りにした丸太でした


案内スタッフは昔此処に通ったおじいちゃん達、なつ「かしい話や思い出を聞きました


◆NAKANOJO BIENNALE 2023 の概要
https://nakanojo-biennale.com/about